2017年 12月 16日
デンマーク・デザインーウェグナーの椅子
上記のほかに、ミッドセンチュリーといわれる時代(20世紀中ごろ)の家具、とりわけ椅子のデザインに興味が行きます。ハンス・ウェグナーの椅子のコーナーには7脚の椅子と、椅子のパーツが展示されていて、この展示のみ写真撮影がOKです。そしてラウンドチェア、パパベアチェア、ミニマルチェア、サークルチェア、アームチェアの5脚は自由に座ることができます。
奥がパパベアチェアで手前がサークルチェアです。奥の壁面の展示はロナン&エルワン・ブルレックのテキスタイル・タイル〈クラウズ〉です。
左上 カウホーンチェア1952年 左中 アームチェア1987年 左下 各パーツ 右上 ヴァレットチェア1953年 右中 デンマーク国王フレズレク9世の注文によるヴァレットチェアのエピソードと機能について書かれたパネルの中の写真(背もたれにジャケットを掛け、座面を持ち上げるとズボンも掛けられ、座面下には鍵や財布などが入れられるスペースがある。)右下 ラウンドチェア1950年
ラウンドチェアはシンプルで美しいデザインですが、座り心地もよかったです。この椅子は発表された当初は人気がなかったのですが、1960年のアメリカ大統領選でジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンのテレビ討論の席で使われて、注目を浴びたそうです。
ウェグナーの椅子はほかにもチャイナチェアやYチェアなど、日本でも人気ですね。
日本の住宅の中でも、自然素材の木や土や草や紙などで作られた木造住宅の空間に、シンプルで心地よいウェグナーの椅子はしっくりして、似合う気がします。
この展覧会は12月27日(水)までです。
北欧つながりでもう一つ紹介します。
銀座グラッフィック・ギャラリーで開催中の展覧会「マリメッコ・スピリッツ」です。
こちらは2018年1月13日(土)まで。
このリーフレットのデザインはマイヤ・ロウエカリが日本にインスピレーションを得て制作した、この展覧会のための新作だそうです。彼女のほかには、パーヴォ・ハロネンとアイノ=マイヤ・メッツォラの作品が展示されています。彼らの近年マリメッコのためにデザインした代表作と同じく日本をイメージした新作も展示されています。
力強くてカラフルなデザインから自然を感じさせる和の要素に満ちたものまで、彼らデザイナーの奥深いマリメッコ・スピリッツが感じられます。3人それぞれのインタビューの映像も興味深いです。
リーフレット裏面より引用しました。
最後に本日のタイルです。V&A美術館より16世紀オスマン朝のタイルテーブルです。